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住吉福祉会館から旧プレスビテリアン宣教師館へ向かう途中の
或る道に面して建つ、朽ち果てていく建物。
いわゆる廃墟です。

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建物にも木にも貼紙。
何年か前にこの廃墟を見つけた時も貼紙はありました。
しかし貼紙は建物と対照的に白いので、
どなたかが適宜、貼り替えていらっしゃるのでしょう。

たたずまいも貼紙もインパクトが強いですが
ある意味「住吉の長屋」にも通じるポッカリと開いた玄関口は
入ってみたい気を起こさせます。
しかし人様の持ち物に無断で入るのはいけないことですし、迫力があってこわい。
そのため、いままでは近寄ったことすらなかったのですが
今回はYちゃんもいたので少し接近してみました。侵入はしていません。

右側の貼紙。
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左側の貼紙群。
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事情を知らないのでなんとも言えないのですが、暗い文章でした。
明るく降り注ぐ春の日差しとは対照的。
何でも照らしだす太陽は無邪気なんですね、たぶん。
そういうことにしておこう。

P10100330004.jpg ポッカリ開いた玄関から見えた内部。
 写真ではきれいに見えますが
 もっと混沌としていました。
 人が近づけたり貼紙を貼れたりするのは
 「外」まで。
 内部はまた別次元です。



周囲は昔からの、のんびりかつ整然とした静かな住宅地。
こういう建物はここ1軒しかありません。
ゆえに、非常に対照的でインパクトが強い。
近くへ行くたびに、気になって前を通ってしまいます。
「住吉の長屋」「住吉福祉会館」に引き続き、20日金曜は
ヴォーリズが設計した「旧プレスビテリアン宣教師館」(国登録有形文化財)にも
足を運んできました。
福祉会館からさらに北へ。帝塚山のほうです。

この板がしずかに掲げてありました。
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現在は個人のお住まいなので、中に入ることはできません。
外から見える部分を、静かに眺めるのみ。

南側の道から眺めた図。
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ちょっとだけ西へ移動して、もう1枚撮影。
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「なんだよー、これじゃあんましわかんない」という声が聞こえそうです。
しかしこのあたり一帯も道が狭いのです。
お宅の前の道は車が一台通れるくらい。
お向かいさんの壁へギリギリまで寄って撮影したのがこの結果です。
広角のレンズがあれば良いのでしょうが、持っておりません。
人間の眼ならば視角が広いので、もう少し広く眺めることができます。
窓や壁、えんとつに何ともいえぬ味わいがありました。


次の2枚は北西から眺めてみたの図。

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屋根の形や色・煙突がなんともお洒落で可愛らしい。どぎつくない。
心斎橋の大丸百貨店もヴォーリズさんの設計ですが、
大丸百貨店と同じ人が設計したとは想像できません。
個人住宅だからでしょうか。
また大正時代だと、周囲の景色も違っていたかもしれません。
当時はどんな風景だったのかな。

もう1枚。
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塀のレンガがいい感じ。
西日が当ったレンガの色も雰囲気も良かったです。
太陽の光が当った時の美しさや陰の具合とか、
そういうのも考えてはったんでしょうか。
撮影の上手な人ならば、レンガと太陽の陰影の具合を
もっともっと美しく撮影してくれると思います。


こちらの2枚は
道を挟んで旧プレスビテリアン宣教師館の西に建っていたお宅です。
窓、瓦、壁の色、生垣(?)が美しかったので、つい撮影。
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窓枠が懐かしかったので、もう1枚。
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なんか覗き趣味みたいで気がひけたのですが美しかったので。
すみません。

関連
・旧プレスビテリアン宣教師館(「大阪レトロ」)
http://sano567.web.infoseek.co.jp/OOSAKARETORO/sakuin/sakuindata/endouke.htm
・ヴォーリズ・ミュージアム http://vories.com/index.html
・一粒社ヴォーリズ建築事務所 http://www.vories.co.jp/
一見、大阪市内に建っているとは思えない家屋ですが、
「住吉の長屋」から東北へ歩いて数分に建つ建物です。その名も「住吉福祉会館」。
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ぬー、格子の美しさがまったくわからない写真になってしまいました・・・。
ほんとは情緒あふれる古い日本家屋なのです。
明治くらいに建てられたそうで、元は村長さんのお宅だったとか。
自転車の群れの左側にある木製の装置は、馬をつなぐためのものだそう。

この写真だと、木製の装置がわかるかも。
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3頭くらい繋げたのかな。ご覧のとおり屋根の勾配はきついです。
屋根に続いて庇のようなものがあるので影ができ、
夏場は玄関でもしのぎやすいんじゃないかと思います。
しかし馬はどうだったんだろう。屋根がないと暑かったでしょうなぁ。
写真では中の様子はわかりませんが、玄関にガラスケースのようなものがあり
トロフィー(どういうトロフィーかよくわからないんですけども)を飾ってあります。
薄暗くても、前を通るとトロフィーのピカピカはわかると思います。

隣の酒屋さんも、古い家屋で営業されていて雰囲気があります。
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いつもこの2軒の前を通るたびに
少しタイムスリップしたような気になります。

しかしこの2軒の前の道は、道幅が狭いのに車の通行量が多いので要注意。


住吉福祉会館の行き方は
ご飯に乗せていただく住之江味噌の池田屋さん(住吉大社の近所)の角を
東へ少しに進むと、左手に建っています。
なお、池田屋さんの家屋は築400年以上経つ有形文化財で、
こちらも一見の価値があります。ご飯味噌も美味しい。

関連
・住之江味噌 池田屋本舗
http://www.jcom.co.jp/cgi-bin/search/list.cgi?mode=detail&id=860&p=3
今日はチャリに乗って、
Yちゃんと一緒に地元の建築見学へ行ってきました。

まずは建築家安藤忠雄さんの代表作「住吉の長屋」。個人のお宅です。
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西へ面しているので、陽が西に傾くお昼すぎに撮影。

ぽっかりと開いている玄関口が
異次元風もしくは、どこでもドアみたいな感じで、実際はとても可愛らしいです。
本や雑誌で見る時のような威圧感はありません。
つい入りたくなりますが、個人のお宅なので絶対に入っちゃだめです。
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建ってから30年くらい経っているのに、コンクリートが劣化していません。
いつも前を通るたびに「ここのコンクリートはすごいなぁ」と思います。

こちらはお隣さんのお花。こちらも可愛らしいのでパチリ。
丹念に育てていらっしゃるんでしょうね。
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お花と住吉の長屋は対照的に見えるかもしれませんが
実際にこの一帯に足を踏み入れると違和感がありません。
童話に出てきそうな雰囲気です。
「ぽかっ」とした玄関のせいでしょうか?建築には詳しくないのでよくわかりませんが。

こちらは「住吉の長屋」の近所の細井川を渡るチンチン電車の図。
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青いチン電でした。

もう1枚。
こんどの車体はオレンジ地に白い雲。
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のどかです。

実は、細井川をチャリで渡る時にYちゃん(彼女は初めて)から
「これ、本当に川?」と訊かれました。本当に川なのです。
細いから細井川と呼ぶのかどうか知りませんが。
むかぁ~し中学生の時に
「雨が降って危ないので細井川で遊ばないように」と先生に言われました。
「あの川でどないやって遊ぶんや」と子どもたちが思ったのは言うまでもありません。

このあたり一帯は道が狭く、一方通行が多いです。
広角レンズを持っていたら良いのでしょうが、
そういうものは持っていないのです。すみません。

関連
・住吉の長屋(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%8F%E5%90%89%E3%81%AE%E9%95%B7%E5%B1%8B
・住吉の長屋(「建築+街並探訪Visit Architecture and Street」)
http://www46.tok2.com/home/arc/osaka/osaka_65.htm
昨日17日や今日の記事で、関空とラピートについて書きましたが
ラピートが走る南海本線には
明治期の素晴らしい名建築が駅舎として、今も現役で使われています。
南海本線「浜寺公園駅」がその1つ。

いま、デジカメが壊れていて撮影に行けないのが
なんともトホホなのですが
その美しい姿をこちらでどうぞ。
http://www.o-wave.or.jp/3kindai/3_11.htm

浜寺公園駅は各停電車しか停まらない駅なのですが
駅舎は比較的大きく天井も高いです。
近くには松林の繁る浜寺公園と浜寺公園プールがあり
ふだんは静かなこの駅も夏場は賑やかになります。

私は小学生から大学受験の頃まで趣味で、
この駅の近所に住む方に音楽・文学・美術の鑑賞を教えてもらっていました。
冬は利用客が少なく寂しい駅でしたが
華麗なこの駅舎で電車を待っていると
今の時間とは違う時間が流れており、豊かな気持ちになったものです。

反対側ホームへ行くには地下を通って行きます。
その地下と部分的に並行して、電車を利用しない人が使う地下道がありました。
今もその地下道はあるのかな?
夏場はそこだけヒンヤリとし、ヒミツめいた気分も湧き
子ども心に楽しかったことを覚えています。

なお浜寺公園駅を利用していた頃は
そんなに価値のある駅舎だとは知りませんでした。
私にとっては単にお気に入りの駅あるいは建物だったわけで・・・。
それが今調べてみてわかったのですが
東京駅赤レンガ駅舎や日銀を設計した辰野金吾の作品で(しかもこの駅舎は木造!)
1998年に国の登録有形文化財に指定されたそうです。
・・・・知らなかったわい。

浜寺公園駅はラピートや急行電車に乗ると通過してしまう駅なので
堺駅で各停に乗り換えて行かれるのが良いです。
隣の諏訪ノ森駅も登録有形文化財に指定されており
駅舎やステンド・グラスを見る価値があります。

ふたたび・・・・
浜寺公園駅の近くには路面電車(チン電)の終着駅があります。
チン電も、その路線も楽しいのですが、それはまた別の機会に。