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今週は寝不足になるくらいDVDをよく観ています。
週の前半に「チャイコフスキー」と「キンキーブーツ」。
火曜日から連日で「ヘアスプレイ」「フリークスも人間も」「エドワードⅡ」「ざくろの色」。

どれもおもしろくて良かったのですが
ざくろの色(The Color of Pomegranates)は大傑作です。
color10001.jpg

監督・原案:セルゲイ・パラジャーノフ
撮影:スゥレン・シャフバジャン
美術:ステパン・アンドラニキャン
音楽:チグラン・マンスゥリャン
ソフィコ・チアウレンが
青年詩人・詩人の恋人・尼僧・
天使の1人4役。
(アルメンフィルム, 1971年)
  (詳細はhttp://columbia.jp/dvd/titles/zakuro/index.htmlを参照)

内容は、1712年に生まれたアルメニアを代表する吟遊詩人
サヤト・ノヴァ(Sayat Nova, Սայաթ Նովա←アルメニアの言葉ではこう表記するそう)
の生涯にオマージュを捧げたもの。
映像詩やコラージュの世界にも属するのかもしれません。
最初から最後までとにかく美しい。何回繰り返して観ても飽きません。
どのシーンもどの構図も絵画や美術を思わせます。
衣装も風景もセットも人物もすべてが幻想的で美しい。

映画中では詩の印象的な朗誦が繰り返されたり
ほんの少し台詞らしきものがある程度で、会話らしきものは殆どありません。
そして風や水の音、環境音、音楽(独自の音楽に加え、民族音楽と思しき音楽と唄も含む)、
さらにパントマイムや断片的な踊りが
非常に効果的かつ印象的に使われています。
視覚部分だけでも凄いのですが、聴覚にも非常に訴えてくる作品です。

さらに衣装はもちろん、教会の内部(イコンらしきものや壁のレリーフ)・
建物の建ち方・じゅうたん・織物・レース・楽器など
すべてに独特の存在感と世界観が満ち満ちていて
(アルメニアのことはよく知らないのですが、ひょっとしたら民俗文化の一端かもしれない)
その調和に圧倒されます。
そして官能美と死の象徴。これには本当に参りました。

何度観ても飽きません。
私のなかではベスト10に数える映画の1つです。
どんな人も必ず観るべき映画です。


なお、映画の一部はYou Tubeで少しだけ観ることができます。
(ただし「映像だけ」と思ってください。音は別物)

これは「ざくろの色」のシーンに、投稿者が別の音楽をつけたもの。
in the limelight



ジュノ・リアクター(Juno Reactor)のPV「God Is God」は
「ざくろの色」のシーンを使ったもの。
Juno Reactor - God Is God

私はジュノ・リアクターもそこそこ好きなのですが、このPVは苦手です。
「ざくろの色」は音楽と音も素晴らしかったので
こういう使い方をされると、映画が殺されてしまったような気がして残念です。
なんてことすんだよー。
|03/22| 映画コメント(2)TB(0)
いつの間にやらRESFEST2006のサイトが更新されて
チケット、タイムスケジュール、ツアー、ワークショップの項目が増えていました。
毎度のことながら自分がワサワサしているあいだに
RESFESTさんは着々と進めておられただけのことでして。
ワークショップが東京中心(今のところ)になるのは
もう仕方ないですなー。
後日いろんなblogやサイトをdig digして
現場へ行った人の感想や意見を拝読させていただきます。
あと、私は1箇所だけ通いつめるのは無理なので
京都と神戸の2箇所で見ることができたらいいなと考えてます。
RESFEST2006公式http://www.resfest.jp/2006/

ぷらす

第13回大阪ヨーロッパ映画際
公式はhttp://www.oeff.jp/program/intro_jp.php
2006年11月3日から29日まで。 
私が特に観たいのは、日本初上映のシリーズとチェコ映画回顧展。
「ミラーマスクの世界」(スチールを見て琴線に触れました)は
梅田のジュンク堂へ行く際に
何度か観れるのではないかと目論んでいます。うししし
そして24日のオールナイトパーティー↓
http://www.oeff.jp/database/471_All-Night-Party.html
(↑ここへ飛ぶと音が出るので注意
内容てんこもりでタマリマセン。
時間や予定にスキがあれば行きたい。が、ム(以下省略)

でもね、23日13時は海遊館ホールでCrossing the Bridgeを観たい。公言。
トレイラーを観てみたら
伝統音楽も含めトルコのいろんな音楽が流れてきてタマリマセン。
サントゥールの親戚みたいな楽器が演奏されているシーンもありました。
まぁ多少のモンダイは、
そういう映画を見ている最中に足をバタバタ動かしたりする自分。
しっかり自主規制しやな。

関連
・クロッシング・ザ・ブリッジ(トレイラー)
 音が出るので注意。
http://www.oeff.jp/database/439_Crossing-the-Bridge.html
トレイラーの解説をば転載↓
「東西文化の交差する国トルコ、その中でも最も活気溢れるイスタンブールを舞台に80年代に日本でも人気を博したアインシュテュルツェンデ・ノイバウテンのメンバーで、ベルリン・アンダーグラウンドの重鎮アレキサンダー・ハッケが語る音楽ドキュメンタリー。登場するのはイスラム神秘主義(スーフィー)の伝統的な音楽をベースとしたエレクトロニックサウンドを作り出すメルジャン・デデをはじめ、DJマッド・プロフェッサーのミキシングで知られるババズーラ、ラッパーのジェザ、ハッケのアレンジで80年代の代表曲を歌う往年の歌手セゼン・アクスや、クルド人歌手アイヌールなど、あらゆるジャンルのトルコ音楽シーンの牽引者たちである。伝統楽器のサズやダルブッカ、ネイなどの音色とリズムをベースに、トランス、ダブ、ヒップホップといったクラブミュージックが生まれる。ミュージックシーンから見るこの国の多様性、伝統の保守と革新への追求。混沌の中にあるトルコの今が感じられる 」
↑ふふふ、観たくなりませ~ん?
トレイラーへ飛んでドクドクと流れてくる音を聴いただけでもグッとキますよねぇ。
|11/05| 映画コメント(0)TB(0)
映画The Harder They Come(ハーダー・ゼイ・カム)がスペシャ(Ch265)で放映されます。
初回が7月21日(金)24:30~26:30
リピートは7月29日(土)19:00~21:00と8月6日(日)25:00~27:00
http://www.spaceshowertv.com/s_theater/movie09.html
予告編はこちらで。音が出るので注意
http://www.oricon.co.jp/cinema/trailer/d/68/
東京ではレイトショーをやっています。
http://www.uplink.co.jp/x/log/001221.php
この映画は何度観ても好きです。良い映画なのでぜひご覧をば。

・関連
有名作家のスティーブン・キングがレゲエやスカ、ロックステディ等
ジャマイカの音楽や社会状況に関する論考を述べています。
とても詳細で面白い内容でした。初めて知ったこともあります。
バビロンに流れる救済の歌
で検索してみてください。必読。
|07/17| 映画コメント(0)TB(0)
Paint It Black(黒く塗れ)
インド・ブームやヒッピーが盛り上がっていく1966年頃に発表された曲です。
この曲のシタールにゾクゾクっとした人はいませんか?
私はなぜかゾクゾクする人です。
(Paint It Blackの歌詞はこちら→http://www.keno.org/stones_lyrics/paint_it_black.htm

ロックやポピュラーに民俗楽器を取りいれると
ヒッピー、サイケ、エスニック系の「いかにも」な世界になりがちで、
昨今を問わずそれを狙っているミュージシャンも多いのに、
シタールの演奏が入っているPaint It Black
そういう雰囲気を感じさせない。それでいてインパクトが大。
歌詞や曲のエネルギーも強烈ゆえに
「いかにも」な雰囲気が消滅しているのかもしれませんが、
あのシタール使いには平伏です。
私が抱いていたシタールのイメージが変わりました。
そしてPaint It Blackでシタールを演奏していたのがブライアン・ジョーンズ
自動的に、尊敬する人たちの1人となりました。
彼はシタール以外にもいろんな楽器が演奏できる人でした。センスもいい。

しかし本やゴダールの映画からは「彼は変な人」というイメージしか得られませんでした。
窃盗癖、女癖、薬中・・・etc。
さらにはクマのプーさんシリーズで有名なA.A.ミルズが住んでいた邸宅を買い取り、
その家のプールで溺死。
私もクマのプーさんが好きな子どもでしたので、
死亡場所だけを先に知った時、夢を汚された気分でした。

のちになって知ったのですが、彼は「クマのプーさん」シリーズが大好きだったんですね。
また最初はブライアンがストーンズを引っ張っていたのに
ミックとキースが頭角を表し始めたのに伴ってストーンズから孤立、脱退、急逝。
キースとミックは彼の葬式に出席もせず。

映画『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』(邦題)は
Stoned.jpg

そんな彼の早すぎた死の謎を追究した映画なのだそう。
ちなみに映画にストーンズは出てこないそうです。
最初、この映画の存在を知ったとき
「ああ、また亡くなったミュージシャンをテーマにした映画か。映画界にネタはないのか」と
思いましたが
監督のインタビューを読んで、意図や目的が理解できました。そして観たくなった。
「この人の話を聞きたい ブライアン・ジョーンズを描いたスティーブン・ウーリー」(日本語)
http://www.flix.co.jp/page/A0001039
『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』(公式)
http://www.brianjones.jp/

関連
Stephen Woolley (スティーブン・ウーリー)の動画インタビュー(英語)http://www.bbc.co.uk/films/2005/11/08/stephen_woolley_stoned_interview.shtml
動画だし、ぜんぜん英語わかりませ~ん
・ブライアンが亡くなったプールのタイルが売りに出されているという記事(英語)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/1027720.stm
↑Friday, 17 November, 2000のBBCより
「何売るねん!」と思いますが、ブライアンのファンならば欲しいでしょうねぇ。ファンってそういうもんです。
Stephen Woolley (スティーブン・ウーリー)のインタビュー(英語)
http://www.close-upfilm.com/features/Interviews/stephenwoolley.htm
原題のStonedって、そのものを表しているというか恐いです。こんな短い単語1つでバァーッとイメージや意味が立ち上がってきますもの。
(インタビューではそんなこと何1つ言っていません)
|07/10| 映画コメント(0)TB(0)
ロバート・キャパたちと写真家集団マグナム・フォトを設立したアンリ・カルティエ=ブレッソン。
彼がその人生と作品を自ら語ったドキュメンタリー映画
『アンリ・カルティエ=ブレッソン瞬間の記憶』が
大阪では6月17日から梅田ガーデン・シアターにて上映されます。

報道写真家として著名な彼は、インドネシアにも縁が深い人です。
1948年頃にはバリの踊りや風物の写真をたくさん撮影し
のちにインドネシア独立の歴史的瞬間にも立会いました。
また「決定的瞬間」でも有名な彼の写真には
構図や配置、リズム等の独特の美があります。

生前はめったに人前に顔をださない人でした。
人生の終わり近くになって、遺言のように語ったのだそうです。
東京ではすでに上映中だそうですが
お近くで上映の際は是非ご覧になってください。

私はまだこの映画を観ていないのでわかりかねますが
映画にバリやインドネシアの話は、たぶんでてこないのではないかと。
しかし彼はバリやインドネシアに縁があった人だから
バリ好きさんも観に行く価値は大いにあると思います。

もちろん、報道写真や『決定的瞬間』に惹かれる人
写真に興味がある人ならば必ず観るべき映画でしょう。

関連
アンリ・カルティエ=ブレッソン 記憶の瞬間(公式)バッハの曲が流れるので注意
http://www.longride.jp/hcb/
梅田ガーデンシネマのタイムテーブル
http://www.gardencinema.jp/umeda/movie/20396/
妻のマルティーヌ・フランクさんのインタビュー
http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/cinema/news/20060517dde018200001000c.html
アンリ・カルティエ=ブレッソン年表
http://www.dokushojin.co.jp/0910_hcb.html
カルティエ=ブレッソンが1948年頃に撮影したバリの踊りや風物の写真
http://www.magnumphotos.com/c/htm/FramerT_MAG.aspx?V=CDocT&E=2S5RYDE0KIC&DT=DOC
モリムラ(森村泰昌)氏による『決定的瞬間』のレクチャーは本『美術の解剖学講義』でどうぞ。http://www.excite.co.jp/book/product/ASIN_4480085998/
2002年7月から8月にかけてバリのアグン・ライ美術館で
アンリ・カルティエ=ブレッソン展が開催されたことを伝える記事(英文)
http://www.balidiscovery.com/messages/message.asp?Id=773
・ポール・コラール『人間と音楽の歴史 東南アジア編』音楽の友社(1986年)
 カルティエ=ブレッソンが撮影したバリの踊りやガムランの写真が若干掲載されています。
 大きな図書館ならば、この本を所蔵していると思います。
・インドネシア独立に関しては「ハーグ円卓会議」「インドネシア独立戦争」で検索してみてください。
|06/17| 映画コメント(0)TB(0)