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オカルト映画やホラー映画を観る才能がありません。
「エクソシスト」を観て爆笑している。貞子も可笑しい。
たいてい声を上げて笑ってしまうから、
封切館で観る資格はありません。
深夜に1人で観ても笑ってます、もしくは寝ている。
どうしようもない。恐怖は別のところにあるらしい。

スパイダーウォークに爆笑してから数日後、書店で見つけた
『エクソシストとの対話』島村奈津 小学館 1999
http://www.excite.co.jp/book/product/ASIN_4093792194
表紙や映画のイメージとは裏腹にオカルト本ではありません。
バチカン公認のエクソシスト、カンディド神父を軸として
エクソシストたちの活動や状況・実際を描いています。

まず、登場する神父たちの
精神力・意思の強さ・ストイックさに感嘆しました。
悪魔に憑かれていようが憑かれていまいが
キリスト教徒であろうがなかろうが
とにかく人の話を聞いて接する。
バランスを崩した人たちにとって
そういう神父さんたちの存在はどれほど大きいものか。

秀逸なのは
エクソシスト側だけではなく、心理学者たちの意見も収録している点。
(エクソシストたちも「悪魔に憑かれた」という人たちの9割は
精神的にバランスを崩した人たちだ、と述べていますが)
それにより一層、内容に奥行きがでています。

本書はエクソシストを切り口に
人間を考えさせられる1冊かもしれません。
古書店や図書館で見かけたら、是非一読を。

PS:なんと本書にはカンディド神父をはじめ写真が1つもありません。
  探してみたらこの本には掲載されていました。
http://www.excite.co.jp/book/product/ASIN_405401142X/
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